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呼び出し


即興でちょっと書いてみました。

設定はパラレルで学園もの。

続きよりどうぞ。

”呼び出し”




指定された場所に行くとそこは騒がしかった。
ファミレスの一番奥の席。

「遅いぞ、一護!」

「3分で来いとか無理だっつーの」


俺を呼び出した張本人はぶうぶうと文句を垂れているが気にしない。
いつものことだ。


「で、なんの用だよ」

「女子会中なんだけどね、黒崎くんも呼ぼうってルキアが」

「も、桃!」


雛森の言葉にげんなりとしつつ、はあと大きく溜め息をつく。


「女子会って…。呼ぶか、俺を」

「いいではないか、一護だって甘いもの好きだろう」

「あのなあ……。あー、いいや。帰る」


見覚えのある顔がいくつかあるからそれはクラスの女子なのだと思う。
人の顔を覚えるのが苦手な俺は顔と名前が一致していないが。
隣の席のルキアと中学も一緒だった雛森以外ははっきりいって誰なのかわからない。


「まあまあ、ここのパフェ美味しいから座ってよ」

「場違いすぎるだろが」

「そんなことないよ。これから吉良くんと阿散井くんも来るし」


雛森がにっこり笑ったときは要注意だと冬獅郎が言ってたっけ。
渋々と空いている席に座る。


「い、一護」


ずいっと差し出されたメニュー表に「サンキュ」と声をかけると、ルキアが真っ赤な顔をしていた。


「おまえ、熱あんじゃねえの?」

「だ、大丈夫だ」


真向かいに座っているルキアがますます赤くなっていく。
ほんとに大丈夫なのか?


「黒崎くんは英語の課題終わった?」


ルキアの隣に座っている雛森に視線をずらす。


「やってたとこにどっかの誰かが呼び出してきた」

「そっかあ。うん、ちょうどいいね。ルキアに英語教えてあげてくれない?」

「は?」


言っている意味がまったくわからない。
なんで、俺が?
雛森の方が頭いいだろう。
教えるのも上手いし。


「これから部活なの。だからね、よろしく」

「いや、他にも女子いるだろ」

「うーん、ルキアの英語力を考えると黒崎くんが適任なんだよねえ」


やっぱりにっこりと笑った雛森。
大きく大きく溜め息をついて交換条件を出す。


「チョコパフェで手打つ」

「さすが、黒崎くん!ルキア、やったね」

「う、うむ。……よろしくお願いします」


気が強くて、どっちかっていうと言い合うことが多いルキアが目の前で頭を下げたことにびっくりした。


「お、おう」



パフェを食べ終えた後、なぜかルキアと俺だけ追い出された。
ぐいぐいと俺の背中を押すのは後から来た恋次だ。
ルキアの背を押しているのは満面の笑みを浮かべた雛森。

行くあてもないのでしかたなく俺の家で教えることにした。


(続く?)



あとがき


高校二年生春のお話。

まだクラスメイトな一護さんとルキアさん。

ルキアさんは片想い中です。

雛森は応援中。

気が向いたら続きを書くかも…?
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